2015年1月12日月曜日

姫路という革の産地

兵庫歴史博物館 大日本物産図会(播州姫路革店之図)より

いろいろ革について調べていると、自分の地域が革に馴染みのある地域であることを知りました。

姫路は、日本有数の革の産地。また、「動物の皮」を「革」に加工する技術「なめし」技術が古くから伝わっているそうです。
革に関する歴史は古く、その加工は奈良時代以前より行われていた。特に姫路のなめし技術は有名で、今もなおその技術と職人魂が伝えられている。なめし事業所数も群を抜いており、成牛革の生産量2位である東京の3倍近い。大きな川が流れ、海が近くにある姫路は、地勢そのものも革の加工に適しているのだ。また、その美しさと強度から、甲冑や武具、馬具や太鼓にいたるまで広く使われ、非常に価値が高いものとして用いられてきた「白なめし」も姫路を代表する皮革のひとつだ。最近までその伝承が危ぶまれていたが、技術の保存に尽力する動きが少しずつだがあらわれてきている。そして、同じく兵庫県にあるのは、鞄の街・豊岡。なんと、日本産の鞄の7割が作られているという。柳行李の製造が起源で、ここも1000年以上の歴史を誇っている。日本で唯一の「鞄団地」があるのも有名だ。(引用元:1000年以上の歴史がある日本の革文化 | TIME&EFFORT

革職人(タンナー)さんとの出会い


とくに、姫路市花田町高木は革職人(タンナー)の集まる街です。
僕が大学生の頃、ボランティアでキャンプカウンセラーをしていました。自分の企画するキャンプで、どうしても子供たちにたくさんの布や革などの素材で「衣食住」の「衣」を楽しんでもらいたいと、素材集めに奔走していました。
当時のOBからは「革なんてなんぼかかると思ってるねん。こんなキャンプ成功せーへんで!」と言われていました。そんなときに、出会ったのが高木のタンナーさんです。

自分たちのキャンプや子供たちへの思いを伝えたところ、
「端切れでよかったら持っていき。」と段ボールにいっぱいの革をいただきました。
何箱もらったとかは、覚えていませんが
「これ、まともに買ったら100万円ぐらいするで・・・」と驚かれたのを覚えています。
ちなみに、そうとは知らない僕は、3,000円の菓子折りをお礼に渡していました。

そういや、神戸牛だって地元加古川から出荷されている


有名なお肉「神戸牛」。その定義は、一定基準を満たした「兵庫県産(但馬牛)」となっており、
その「兵庫県産(但馬牛)」の定義は、一定基準を満たした「兵庫県産の牛」となっています。(Wikioediaより)
つまり、基準を満たしていれば加古川の牛だって、立派な神戸牛になれるわけです。
実際、加古川市志方町は、肉牛の産地でもあり、近所に有名人も来るおいしい焼肉屋もあります。
革に必要な牛を育てる環境が、近所にあったわけですね。これら牛たちのおいしいお肉は神戸へ出荷され、皮は姫路へと運ばれたんでしょうか。

余談ですが、肉のおいしい部分は他地域に出荷され、残ったお肉をおいしくいただく料理として「加古川名物・かつめし」が生まれたと勝手に思っています。

ランドセルの街・たつの市/かばんの街・豊岡市


どちらも革をよく使う製品。そして、その生産量国内1位はどちらも兵庫県内なんですね。知らんかったです。天使のはねのランドセルのCMって、全国区なんでしょうか?

こんな感じで、自分が住んでいる地域って革に馴染みのあるところだったんですね。
別に革で何かをつくることには関係ないんですが、「へ〜」ということをいろいろ知りましたので、書き留めてみました。

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