2015年4月20日月曜日

布のお裁縫もやるんです。(端革で作るパッチワークかばん3)


今回の端革でつくるカバンは、初めてのことだらけ。前回の染色もそうですが、今回はお裁縫です。お裁縫なんて、小学校の時に家庭科の時間にエプロンを作ったのが最後。いや、ボタンぐらいは自分でつけるけど。

ましてや、自分が作ろうとするカバンに内布を張ろうなんて、普通に生活していて思いつかんやろ。
内布なんてものを知ったのも、愛読書「手縫いでつくる革のカバン」に応用編なんて紹介されていたのを見てから。確かに、床処理をした革の内側はベトベトとは言わないけど、ちょっと手触りが悪い気もします。

そんなわけで、布を買ってきました。布の種類はよくわかっていません。どうやら帆布っていうそうです。中学生の時に、厚手の帆布でできた通学カバンだったのを覚えていたので、「帆布=丈夫」というイメージだけで選びました。


最初の写真のように、鉛筆で線を引き、おもむろに裁ちます。どうせ裏返すので、鉛筆でガッツリ線を引いていますwww
もちろん、ハンドクラフトであることを曲げたくないので、ミシンは使いません。ちょうど、ムスコが小学5年生で家庭科の授業があるらしく、半返し縫いだか本返し縫いだかを教えてもらい思い出しながら縫いました。


そうやって、染色した革を乾かす間に、内布が完成!
カバンが四角いので、そんなに高度な技術を必要とせずピッタリサイズに縫うだけです。
でも、2回ほどブッスリ指に針を刺しました・・・(´・ε・`;)

次はベルトを作っていきますよー!

2015年4月11日土曜日

その後のキーホルダー「レクターくん」

革製品の特徴といえば「経年変化」というやつです。
革は長く使っていると、光に当たったり水分を吸収したり、ポテチを取った手の脂がついたりと、様々な要因で革の様子が変化していきます。

Google画像検索「経年変化」

特に牛ヌメ革は、肌色の革が飴色に変わってツヤが出てよい味を出すようになります。
で、経年というほどではないのですが、前に作ったキーホルダーがヌメ革で作ったものなので、どう変化したか見てみましょう。


写真を少し加工しているので、ちょっとよさげな色合いになっていますが、
それより!!

そばかすができてまんがな!!!

キーホルダーの金具があたるのでしょうか、ちょうど目の下に痕がついてそばかすみたいになっちゃってます。
こ、これも経年変化のひとつですね・・・

2015年4月7日火曜日

初めての染色で、いろんな道具をオシャカに。(端革で作るパッチワークかばん2)


さて、今回のショルダーカバン制作で初めて行うのが「染色」です。
専門学生の時、髪の毛を金髪にしたときもなんだかドキドキしましたが、今回もドキドキしました。人間の本能なのでしょうか。

今回利用したのは、写真に写っている「クラフト染料・赤」です。
これ以外にも、塗るためのハケやいらない(と思われる)お皿、(絶対いらないハズがない)計量カップ、(最近使っているところを見たことがない)ゴム手袋、(実家から取り寄せた)古新聞などです。
基本的に、染料を行うと使った道具などは基本的にオシャカですね。計量カップを洗って戻そうとしたらムスコに怒られました。

肌色のヌメ革が真っ赤に。
ちなみに、色をつけるのに「染料」と「顔料」と2種類あります。
あまり意識しないのですが、そういやそうだなと思いましたので、ちょこっと書いておきます。簡単に言うと「色に染めるのが染料」「色を塗るのが顔料」って感じでしょうか。
染料は、繊維などに染み込ませて染色します。なので、金属など「染み込む」要素がないものに染色することができません。
顔料は、その表面を覆う膜を塗ることで着色します。形あるものには何にでも色をつけることができますが、剥がれます。

染色1回目
いろんな情報では、染色は1度ではできないとのこと。しかも、いきなりガッツリ染めようとするとムラが出るなど不具合が出るので、薄めて何度かにわけて染めるのがよいそうです。
まだ人の言うことを素直に聞ける初心者なので、半分ぐらいに薄めて塗ってみました。このために計量カップを使ったんですねー。染料は恐ろしいですねー。使った計量カップは未だにうっすらピンクです。牛乳をいれるといちごミルクに見えなくもないですが、飲む気が起こりません(´・ω・`)

染色2回目。色が濃く見えるのは乾いてないからだと思われ・・・
で、いくつか塗るとエアコンの下で乾かし、その間に他のパーツを塗って。と何度か繰り返し。革は生きモノですので、均質というわけにいかず、2回目でいい色に染まる素直な子もいれば、4回塗ってそこそこ染まった子もいました。表面がなんだか水を弾いている感じな子もいましたね。

また、塗っている途中で気がつきました。

  • コバ磨きをしないとダメだから、横は塗っても意味ないじゃん?
  • あれ、コバ磨きしてトコノール塗っても染まるの?
  • というか、本裁ちしてから染めた革って縮まってんじゃね?
  • つーことは、仮裁ちしてから染めて、本裁ちしてコバをやすりがけして、染色してからコバ磨きってことじゃね?
これが本当に正しい順なのかもよくわかっていませんでしたが、明らかにダメってことでもないでしょう。
驚いたのが、革の縮みでした。平均3回ぐらい、水性系染料をベトベト染み込ませるのだから、よくよく考えると縮んで当然です。ちなみに、11cmの革ですが、3mmほど縮んでいました。3mmって大したことないわー。とか思っていましたが、パッチワークカバンって各パーツの縫い目が揃わないと、メッチャ目立つんですねー。
幸い、縮んだパーツは3枚ほどでしたので、背面パーツに回すことで目立つことは避けられました。

表面を染色してから、本裁ち。コバだけ元の革の色。
そんなに奥深くまで染み込むってことはないんですね。

今回役に立ったのが、木の板×2枚。
変なところをヤスリがけすると、染めた革を削るハメに。


すべてのパーツを染め上げることができれば、最後にレザーフィックスなるもので色留めを行います。これを塗っておかないと、カバンがよく擦れる服に色がついたり、カバンの色も落ちてくる・・・気がしたので塗っておきました。
ほんのちょびっとだけ、光沢が出たような気がします。そういえば、光沢なしというタイプもあった気が。でも、そんなにテカテカにはならないのでご安心を。

レザーフィックスを塗ってからコバにトコノールを塗って磨けばいいのか、はたまたその逆なのか、未だによくわからず。違いを試すほど材料やヒマがあるわけでもないし。
ホンマ、革細工オフ会ってどこかでやってないかな。

次は、革細工なのにお裁縫に挑戦です。

2015年4月6日月曜日

かばんを作りたいのに、大きい革は高いんです。(端革で作るパッチワークかばん1)

溜まっている制作ネタをちょっとずつ書いていきます。
今回から始まる、「端革で作るパッチワークかばん」は、制作におよそ1ヶ月半。毎日作れていたわけではないのですが、今まで作っていた小物と比べるとなかなかに時間がかかりました。

いきなりですが、これが完成品。
今回作ろうと思っていたカバンは、小さなショルダーカバン。
出かけるときに、サイフ(2つ折りと小銭入れ)、定期入れ、キーケース、携帯とiPad miniか文庫本1冊が入る程度の容量。
カバンに最低限必要なものをバサバサっといれて、「ちょっと行ってきまーす!」といって出かけるのが僕の行動定番。そのお出かけのお供が欲しかったのです。

しかし、小さいながらもカバンを作るには、それなりの大きさの革が必要です。
iPad miniを縦もしくは横に入るサイズなら、22cm正方ぐらいの面積が必要。それが前と後ろ。マチも作らないといけないし、フタ?カバー?をどう作るかによってでも、必要な革の大きさは変わるな・・・
と、以前に買った比較的大きな革を見てみると、25cm×40cmほど。ほんの微妙に足りない・・・

そこでふと浮かんだのが、愛読書「手縫いでつくる革のカバン」の中にパッチワークでつくるカバンってのが載っているのを思い出しました。もしかしたら、大きな革1枚で作らなくてもいけるかも!!



というわけで引っ張り出してきたのが、以前購入した牛ヌメ革の端革。
ブックカバーを作るにもちょっと大きさが足りず、長サイフを作るには分厚すぎる感じな端革たち。ついに、こいつらを活かせる時がきました。


前面・背面は22cm正方の大きさ。これを11cm正方の革を縦横2枚ずつに繋ぎ合わせて作ります。これなら11cm正方の大きさが切り出せれば革を有効に使えます。
マチ(側面・底面)は、6cm×11cm。これも2枚縫い合わせて作っていきます。

で、ショルダーカバンですので、ベルトをどうしようかと。
東急ハンズにいって、ベルト用の革を見てみるのですが、それだけで3,000円かかりそうです。よし、だったらベルトもパッチワークにするか。と切り出しているのが上の写真。ベルトをパッチにするなんて見たコトないけど、見たコトないものを作らないとハンドメイドの意味ないしな。とひたすら切り出していきました。

ただのヌメ革のカバンでは面白くないし、かわいくもないので、今回初めて「染色」なるものを行いました。この次は、染色の様子を書きます。

2015年4月5日日曜日

自分で刻印を作れんものだろうかとやってみた



革細工をはじめると、やっぱり興味を持つのが刻印。
たぶん、このブログに出てくる広告にもそこそこの頻度で「オリジナル刻印」などの広告が出ているのではないでしょうか。

先日、いくつかの道具を購入してオリジナル刻印制作の準備をしていました。
今回、参考にさせていただいたのは下記のページ。
参考:お金はないけどキャンプに挑戦!:オリジナル刻印を作る!
他にも、「革細工 刻印 自作」でググるといろいろ出てきました。

で、ようやくできたのが、一番上の写真。
うっすら(´・ε・`;)
いや、彫りきれてなかったけど、この状態でどれくらい刻印できるのかと見てみたかったんです。


様々な先輩方の工程をみて、自分も真似を。
ロゴは既成フォントの文字間を調整し、これをプリンタで逆転印刷。それを先日買った木片にノリで貼り付けて乾かすこと数日。
反転されているロゴを彫刻刀で掘り出すのですが、横4cm×縦5mmほどの小さなロゴだったので、彫るのが大変(´;ω;`)ブワッ
写真の通り、アルファベットの「O(オー)」「G(ジー)」あたりは、中のくり抜きが面倒であきらめました。

あきらめたけど、この状態で刻印ってできるのかな?と試してみました。


革を水で濡らし、刻印と土台用の木に革を挟み、ギューーーーっとマイクロ万力で挟みます。待つこと3日(単に忘れてたという話も)。万力をとってみたのが、


これというわけです。
うっすら。
いろいろと何か違う。というところはいっぱいあります。
  • 彫るのが浅すぎるんとちゃうんかと。
  • ヌメ革と違い、あきらかに表面がツルッツルに加工されてる革で濡らしてもなんの意味もなかったんとちゃうんかと。
  • 写真には見えていないけど、刻印以外に土台木の痕もついてるのはアカンのんとちゃうんかと。
などなど。しかも、この刻印、3日後にはかなり目を凝らさないとわからないぐらいにさらに薄くなっていましたとさ。

3Dプリンターで刻印を作ったらどうなの!?

そこで考えたのが、3Dプリンターなるもので刻印を作ってはどうなのかと。
世にはデータだけ持っていけば出力をしてくれるサービスがあるというではないか!3Dプリンター用のデータを作るぐらいわけないぜ!!
出典:http://kifuneinfo.blog.fc2.com/blog-entry-35.html
と思っていましたが、立体物のあまりの粗さに断念。サンプルを見せてもらいましたが、小学校の頃に作った、社会の時間に作った地図(等高線ごとに厚紙で切り抜き重ねてつくるやつ)のような感じでした。

とても、横4cm×縦5mmのロゴをつくる精度ではなかったです(´・ω・`)

ま、ネットで調べればオリジナル刻印を作ってくれるサービスはいろいろあるようですので、そこでちゃんとしたものを探したいと思います。
情報お持ちの方、ゼヒ教えてください!

納品後、手直し(おやじから頼まれた、コインケース&キーケース編5・完結&反省編)

ええっと、お久しぶりです。
3月は毎年、1年で最も忙しい時期でなかなか革細工もブログも手が出せませんでした。
ようやく27連勤を切り抜けて、久々の休みなので続きを書いていきます。



で、完成したコイン付きキーケース。
僕が持っているコインケース(既製品)の表側に、先日作ったキーホルダー「レクターくん」で使った金具が余っていたのをくっつけた感じです。

外のキーケース側。カバーで覆ってキーがバラバラにならないようにしています。
横のマチを縫うのにちょっと苦労はしましたが、前回の名刺入れよりはスムーズに縫えました。おやじに「完成したでー!」と連絡を入れるとちょうど買い物帰りだったらしく、取りに来てもらえました。「じゃあ、これは商品代や」と3,000円のおこづかいゲット!
クオリティとしては、人様からお金をいただくほどではないんですが、こうやって喜んでもらえるってのは、うれしいですね。

・・・が!(#゚Д゚)ガ!!

数週間後に、キーケースに不良箇所があるから改良できんかー?と連絡が。
カバーをつけておいたのですが、予想より鍵がするっとスキマから出て行って、結局バラバラになってしまうとのこと。
写真を撮るのを忘れたのですが、カバーにちょっと革を縫い足してキー金具まで覆うようにしました。

ここで知ったのは、1回作って完成っていうものじゃない。ということを実感しました。
毎日使っていて気がつくこともあるだろうし、何ヶ月後かに壊れて気がつくこともあるだろうし。
しかし、それもまたモノづくりの楽しさなんでしょうね。