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2015年11月24日火曜日

ちょびーっとズレたけど、ようやく完成(Macbook Airカバー編・2完結編)


さて、前回はカバー前面にリンゴマークを作るところまででした。ここから、袋状に縫っていけばPCカバーとしては完成です。
上の写真は、カバー入り口。あえて革の端を使ってみました。写真で縫っているのが途中で空いているのは、ここに革のベロを差し込んでフタをするようにしています。


基本的には、これを袋状に縫うだけですが小さなマチをつけてみたいと思います。


マチの大きさは、MacBook Airの厚い部分に何度か合わせながら大きさを測って切り取ります。



マチを縫った部分と、コバの処理。
ソフトレザーなので、コバの処理はあんまりうまくいきません。毛羽立ちを抑えられたらいいな。程度にトコノールを塗って磨くのに加えてちょっと実験。
縫い糸用ワックスをゴシゴシ擦り込んで、ライターで軽く炙ってコーンスリッカーで磨きます。磨いたけれど、別にテカテカになるわけでもないし、ライターの火でちょっと革の色が変わったり。どこかのブログで、蜜蝋を溶かして擦り込むとか書いてあったんだけどな。ワックスとはまた違うかぁ・・・


いい感じに出来上がってきました。そう、写真の部分だけならね。
マチを縫う部分が、片方はうまくできましたが、もう片方はサイズを間違ったのか、ちょっと左右ゆがんでいます。ま、気にしない。気にしない。ヽ(´ー`)ノ


で、最後にフタの部分にベロを縫いつけようとしましたが、ソフトレザーのためベロの機能を果たさない!!急遽、厚めのヌメ革を貼り付けて補強。そもそもベロをどうつけるかも考えていなかったので、すんごい適当。
それでも、なんとかいい感じに出来上がりました。(写真で見えている範囲では。)




2015年1月25日日曜日

床処理とコバ磨き(おやじから頼まれた、コインケース&キーケース編2)

いきなり順番を間違えていることに気がつきました。
それは、床処理です。床処理とは革の裏面をキレイにする作業ですが、本来おおまかな裁断が終わって、本裁断を行う前に床処理をします。
いや、実際はちゃんと順番通りにしてますが、記事を書く順番を間違えただけです。
(`・ω・´)キリッ☆

床処理にはトコノール

で、写真を撮るの忘れましたwww
要はトコノール(写真右)を床面に塗って、薄く伸ばして広げます。
トコノールは、ワックス・糊・合成樹脂でできているとのこと。要は毛羽立ちを糊でペタッとさせるだけなんですね。

ところで、この作業、最初は知らずに裁断用のカッターマットの上で作業をしていました。当然、トコノールがはみ出て汚すのを防ぐためですが、カッターマットもなんか汚くなる。しかも拭いても、マットの表面がデコボコザラザラなのでちゃんと落ちない!!
そういや、この作業はアクリル板でやるって本にも書いてたな・・・
しかし、アクリル板ってカッターマットサイズともなると以外に高い。そこで考えたのが、100円ショップに売っているA3サイズクリアホルダー(2枚入り)!!これなら安いし、拭いたらすぐキレイになるしで大助かりです。


トコノールを塗って伸ばしたあと、しばらく乾かしますが革が反ってくるのを防ぐため、本来ならアクリル板で押さえますが、僕はA3クリアホルダーを敷いてその上に本やマンガをおいています。

半乾きの状態になったところで、木製スリッカーやプラスチック製ヘリ磨きの平らなところを使って磨きます。そうすると、ツルッツルになってきます。

本裁断をしてからコバ磨き

コバとは、革の裁断面のことをいいます。
これをキレイにするのがコバ磨きです。たぶん、レザークラフトする人はみんな、この作業をしているときは悦に入っていると思われます。キレイにすると見栄えがよくなる他手触りもよくなります。もちろん、革というのは薄い組織が何層にも重なっているので、それがばらけるのを防ぐ効果もあると思われます。

で、これを磨くのに使うのもトコノールです。
革の裁断面にトコノールを塗り、半乾きのところでゴシゴシと磨きます。

革を貼り合わせる箇所は貼り合わせてから、さらに2枚の革を揃えるように革を重ねて裁断して、ヤスリをかけて整えてからトコノールを塗ります。
今回はあまり革が重なるところが少ないので、貼り合わせる前にコバ磨きをしてしまいました。必要に応じて、後からもコバ磨きをしますが、パーツによっては貼り合わせたり塗った後では処理しにくいところがあります。そういうところは先にコバ磨きをしてしまいます。

このゴシゴシ磨くのは「やわらかい布」で磨きます。と本やいろんなブログでも書かれています。そこでいつも僕は思います。

やわらかい布って具体的にどんな布やねん!

だって、どんな布だってやわらかいですやん?おろしたてのフェイスタオルもやわらかいやん?秋祭りに履く?まわしの布もやわらかいやん?
と、結局たどり着いたのは、いつも着ている肌着(イオンのあたたかインナー)でした。ちょうど、年末で「新年迎えるから新調するかー」とゴミ箱にポイしたシャツをレザークラフト用に採用しました。

パーツをキレイにしたら、次は縫い合わせの前処理、念引き・菱目打ちです。

2015年1月3日土曜日

古い革の再利用をしてみる(パスケース編1・完結)


ウェブで革細工についていろいろ調べていたときに、
「革はとても長持ちし、縫いなおすことで後からカスタマイズも可能」
みたいなことを見つけました。

そういえば、昔作ったパスケースを、今回買った新しい革で作り直すことはできるかなと思い、ちょっと試してみました。
パスケースはおそらく小物づくりの中で最も簡単な構造だと思います。基本的に切って縫うだけ。折って合わせるとかもありません。

で、分解して再度組み立ててみました。
ビニールの窓が空いている部分は再利用。それ以外の部分は、今回買ったオレンジと茶色のオイルレザーを新しく採用。
今回、ちょっと意識してみたいのが「コバ磨き」。ツルッツルに仕上げてみたく思います。

貼り合わせ後、革包丁で揃えるように切ります。
次に紙ヤスリを160番>240番>400番>800番と順番にかけていきます。
最後にトコノールを塗って、半乾きのところから布やコーンスリッカーでめっちゃ磨きます。必死で磨きます。

そうしていくうちに、
コバが割れていく・・・?あれ?キレイになってない?

コバが割れるっていうのが、革を3枚ほど重ねて縫ってますよね。その縁を固いものでゴシゴシこすっているので、潰れていくんですね。場所によっては、革がめくれたりするんですね。力の入れすぎなんですかね(´・ω・`)

もう一回、トコノールを塗り直して、今度は側面に力をいれ過ぎず磨いていくと、そんなに潰れずにいけた感じです。感じですが。
うーーーーーーーーーーーーーーん、難しいなぁ。
別に漆黒の高級革財布みたいなテッカテカにはならなくてもいいんだけど、なんか納得できる感じじゃないなぁ。それに、今回は革の色も黒・オレンジ・茶色と3色あり、コバも3色になっているのも、カッコイイとはいえないなぁ。

と、導入したのがコバコート(写真はまさに塗っているところ)。
しかも、赤www
ええ、あまり上品でないのはわかっていますよ。まだ色を増やすのかと。
でも、知りたかったんです。黒革のコバでも赤になるんかと。どれくらいの被覆力があるんかと。
結論としては、かなり赤です。もう1回重ね塗りしたら、完璧な赤になるでしょう。やりませんけど。

ちなみに、塗り方だけは納得いく方法を体得できました。
写真のように綿棒でくるくるっと回しながら塗る方法です。筆みたいなので伸ばすとなんかムラになりそうです。ええ、綿棒でもちょっとはムラにはなるんですけど。

2014年12月30日火曜日

ぐだぐだの中で、よくわからないまま完成・・・(手帳カバー編4・完結)

ここで、本体の片側を袋状に縫えたので、手帳(NOLTY A5サイズ)を差し込んでみました。
うむ、キツくて入らないwww(白目)

これは、以下のことが原因と考えられます。
  1. 先に塗った接着剤の塗り幅が広くて、余計なところがくっついている
  2. 寒さと初めての緊張で、革が萎縮している
  3. 暖房の暑さと初めてつけてもらえる革カバーの興奮で、手帳が膨張している
  4. 型紙を作って裁断した時点で、「あれ?これデカくね?」と革の厚みを考慮せず勝手に目分量でリサイズして革を裁断している
1は確かにそうですが、後からヘラでこすって対処するものらしいので解決します。
2・3は現実逃避。4が一番の問題ですよ。だって、なんかやたら大きく感じたんやもん。これカバンに邪魔にならん?とか思ったもん。

で、ここから引き返すと買った革3,000円近くが無駄になるので、最後に秘奥義を試すことにして、とにかく完成を目指します。

参加することに意義があるというじゃないですか。



ついに縫い終わりました。ここで「コバ磨き」を行います。要は、革の断面(これをコバという)をきれいにすることです。しかし、「きれいな状態」というのがよくわからず、よくわかっていないトコノール(仕上げ材)を塗って、よくわかっていないコーンスリッカー(木製の磨き棒みたいなの)で、ゴシゴシしていました。

すると、ちょっとテカリが出てきたではありませんか!!
よくわかりませんが。

後で調べたところ、コバ磨きは仕上げ材でピカピカにする前に、ヤスリで磨いて革のデコボコをまず平らにするところから始めます。ボコボコのところに、仕上げ材塗って磨いてもある程度ツヤは出ますが、ツルツルにはならないですね。
よくわからない。というのがここでした。ツヤは出たけど、それで?感があったわけです。


さて、ここで最後の秘奥義です。

できた手帳カバーに合わせて、
手帳の中身を切るっ!!

完璧です。まさに、ピッタリの仕上がりです。
もちろん、切ったのは表紙の厚紙だけです。ほんの2ミリ。
手帳を開閉するたびに、革特有のギシギシという擦れる音がします。「ピッチリピチの助」な手帳カバーになりましたが、自分で初めてできたという感動はひとしおです。初めてのおつかいをやり遂げた気分です。



すばらしい!裏には定規をさす穴がある親切設計。
ファンタスティック!表には、名刺を数枚潜ませておけます。


マーベラス!表紙には、書類やツールが挟めます。
思いつきでこういうのをつけたあたりから寸法が狂っています。


で、万年筆ホルダーの底ですが、どうやるかさっぱりわからなかったので、糸でキュッとしばる程度にしました。これだけでも、十分機能は果たしています。

作りが甘いところが、いっっっっっっっっぱいありますが、自分が欲しい機能が備わり、これいらんわ(よくあるカバンの変なところについてるポケット等)というものが一切ない。というのは、使ってて気持ち良いです。うむ、満足。