2015年11月24日火曜日

ちょびーっとズレたけど、ようやく完成(Macbook Airカバー編・2完結編)


さて、前回はカバー前面にリンゴマークを作るところまででした。ここから、袋状に縫っていけばPCカバーとしては完成です。
上の写真は、カバー入り口。あえて革の端を使ってみました。写真で縫っているのが途中で空いているのは、ここに革のベロを差し込んでフタをするようにしています。


基本的には、これを袋状に縫うだけですが小さなマチをつけてみたいと思います。


マチの大きさは、MacBook Airの厚い部分に何度か合わせながら大きさを測って切り取ります。



マチを縫った部分と、コバの処理。
ソフトレザーなので、コバの処理はあんまりうまくいきません。毛羽立ちを抑えられたらいいな。程度にトコノールを塗って磨くのに加えてちょっと実験。
縫い糸用ワックスをゴシゴシ擦り込んで、ライターで軽く炙ってコーンスリッカーで磨きます。磨いたけれど、別にテカテカになるわけでもないし、ライターの火でちょっと革の色が変わったり。どこかのブログで、蜜蝋を溶かして擦り込むとか書いてあったんだけどな。ワックスとはまた違うかぁ・・・


いい感じに出来上がってきました。そう、写真の部分だけならね。
マチを縫う部分が、片方はうまくできましたが、もう片方はサイズを間違ったのか、ちょっと左右ゆがんでいます。ま、気にしない。気にしない。ヽ(´ー`)ノ


で、最後にフタの部分にベロを縫いつけようとしましたが、ソフトレザーのためベロの機能を果たさない!!急遽、厚めのヌメ革を貼り付けて補強。そもそもベロをどうつけるかも考えていなかったので、すんごい適当。
それでも、なんとかいい感じに出来上がりました。(写真で見えている範囲では。)




2015年11月23日月曜日

ちょ、型紙が自宅のプリンタで出力できひんやん!(ビジネス用2Wayバッグ編・2)


僕は皮細工の型紙は、Adobe Illustratorという印刷業界御用達のソフトを使って作成します。寸法通りに描画するのに向いているのと、何より慣れているので使い易いのです。
しかし、今回の制作は本体の大きさが、42cm×30cm。A3サイズですがな!
大きいと何が大変かって、自宅のプリンタでは出力できないんです。

普段は、できた図面を自宅のA4プリンタで厚紙に出力して、そのまま切り出します。
これが今回図面のサイズが最小でもA3サイズ。これでは、家で出力できません。コンビニでA3出力をしても、厚紙では出力できません。
そうなると、A3の普通紙で出力して厚紙に貼り付けて裁断するしかないですね・・・




で、普通紙・厚紙・のり・カッターを使って、型紙を作成。
しかし!厚紙に貼り付けて裁断してみるけど、サイズが狂ってる・・・おそらくは、のりで貼り付けた時に水分を吸って縮むんでしょうね(´・ω・`)

結局、手書きかよ!!!


2015年9月23日水曜日

カバンできました!!(ビジネス用2Wayバッグ編・XXいきなり完結編)

前回の投稿が、8月30日。あれから約1ヶ月。
ついに完成しました。ビジネス用2wayバッグ!

ファスナーを閉めたところ

僕の手がちょうどすっぽり入る外ポケット。
中にもスエードを貼っているので、冬は暖かいです。

くぱぁしたところ。内側に革を貼るだけでグレードアップ感がパないです。

いつも持って行く通勤グッズ。お弁当も入れたいところですが、
前のカバンはさば缶の煮汁でひどい目にあったので、もういれません。
革細工をはじめて9ヶ月。
とあるイベントでもらった革の手帳ケースの手触りに惚れて、
以前の同僚が作っていた手作り革バッグに驚かされ、
ちょっと自分でもやってみようかとはじめた革細工。
その、目標のひとつが「通勤用に持っていっても大丈夫なぐらいのカバン」
でした。

また、今回の制作ではいくつか自分の中に課題や挑戦を設けていました。
  1. 端切れではなく半裁の革を入手すること
  2. 今まで避けていた、部分漉き(革を薄く削ぐこと)を行うこと
  3. きれいな平縫いを行うこと
  4. 仮止めのボンドを適当にしないこと
  5. 内側にもちゃんと布を貼って(これは革に切り替えた)きれいに見せること
  6. 本に載っているだけではない、何かを取り入れること
などなど。
いーーーーーーーっぱい反省点があります。
それら反省を交えて、いくつかの記事に分けて制作過程も紹介していきたく思います。
まずは、完成のご報告でした。

2015年8月30日日曜日

初めての内側の革(ビジネス用2Wayバッグ編!?・1)

なかなかバッグまだたどり着いていませんが、着実にプロジェクトは進んでいます。


今回使用するのは、こちらの革。
メインはモスグリーンのソフトレザー(ヤフオクで半裁を9,000円で落札)と、
内側に、黄色のピッグスエード(東急ハンズで500円で購入)を使用します。

当初は、内側は以前のパッチワークカバンと同じく帆布で内袋を作り、これを入れようかと考えていました。しかし、黄色の豚さんとの出会いで一目惚れ。急遽、構成を変更しました。
しかし、この内革(?)を導入するのは初めて。実際に小さい切れっ端で縫うのを試してみました。


まずは、先ほどの写真の革(すでにボンドで貼り付けていました)を、別たちで切って重ねてみたところです。バッグの胴の角(正面とわきまち)だと思ってください。
写真で見ていただいた通り、コバがカラフルです。ある意味いいんですが、通勤用のカバンを想定しているので、ちょっと・・・うん、あれです・・・(´・ω・`)ショボン

このコバをクラフト染料の黒で着色をして、コバを磨けば・・・
とも思いましたが、正直コバの細いところをキレイに塗るのは苦手です。ずぼらなんで。
そういえば、今使っているカバンをよくよく見ると、細い別の生地で覆って縫っているんですね。ちょうど、使いどころのない黒のソフトレザーが余っていました。これを使って、同じように施してみようと思います。


そんでもって、縫ってみたのがこれです。

おわかりいただけたであろうか・・・

写真ではわかりずらいですね。でも、黒い革でコバを覆ってから、黄色の麻糸で縫ってみました。さすが、エスコード麻糸(太 #16/5)。ステッチがよく出て、手縫い感抜群ですね。すごい!自分でやったとは思えないほど、グレードアップ感がハンパないです!
これは導入ですね。

ただ1点、困っているのは、表裏キチッと貼り合わせるのが大変そうです。
コバから糸までが5mm、2mmほどははみ出すようにして、表・裏と革の厚みを計算すると、およそ20mmの長い革を裁断する必要があります。
この革、へにゃへにゃなので真っ直ぐに切るのが難しいです。
それと、革の厚さなんて一定ではありません。重なる枚数が部分により異なることもあるので、20mmでキチンと革を用意できたとて、それで万事解決というわけにはいきません。
あと、この革へにゃへにゃ過ぎて、コバも磨けない・・・
通常、こんなへにゃ革のコバなんて磨かないようですが、なんか革の小さな繊維?がピッピと出てるのって、なんかヤです。



うーーーーーーん、、、、どうしよう・・・・
と考えていましたが、毎日使うものです。それに材料費だけでも15,000円ぐらいは突っ込んでいるので、

1点モノ。
作るのはオーダーがあってから。
本革・麻糸・綿テープなど自然素材のものをできるだけ使用。

で、お値段45,000円!
ドヤぁ!(`・ω・´)キリッ☆

と言えるぐらいのクオリティにはしたいな・・・

いや、あげへんけど。

2015年8月28日金曜日

大阪のクラフトショップ「ホビークラフトタニモト」に行ってきました

昨日は仕事のお休みをいただいていたので、大阪までフラッと遊びに行きました。
というのも、「ホビークラフトタニモト」という手芸・クラフト関係のグッズなどがたくさんあると聞き、お盆少し前に立ち寄ったらお休みだったんです(´・ω・`)ショボン

そのリベンジということで、おじゃましてきました。
で、率直に。

安っす(やっすと読んでください)!(´・ω・`)
今までハンズとかで買ってたのがアホに思えるぐらい安っす!!ヽ(`Д´)ノ

おおよそでいうと、定価の25%オフぐらいな感じでしょうか。
・昨日ハンズで、幅2mmの仮止め用両面テープを120円で買う

・次の日タニモトで、88円で見つけるヽ(`Д´)ノ ←イマココ

・昨日ハンズで、エスコード縫い糸(太)を440円で見つける

・そのままユザワヤにいくと、370円で見つけるが、まだ要らんわ。と買わず。

・次の日タニモトで、330円で見つけて即買い!ヽ(´ー`)ノ ←イマココ

ってな具合です。
しかも!!

会員になればまだ安くなるらしい!!!
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
※年会費1,000円だったので頻度を考えて今のところは保留。たくさん買う人はオススメです。

そして、これが昨日買ったもの。


しめて、税込3,196円!
初めてなので、ちょっと立ち寄って縫い糸でも買えればいいな。程度に思ってたんですが、あまりの安さに電車代を取り返さなければ!!と、いろいろ買ってしまいました。

2015年8月26日水曜日

自分が使うものだからこそ、使い勝手にこだわりたい(ビジネス用2Wayバッグ編!?・-1)

なんか偉そうなタイトルになっていますが、お気になさらず。
いつものの調子で書いています。

えーーーっと、まずはご報告です。
革をオークションで競り落としました!!
というのは、前回で書いたな・・・

そうじゃなくて、革が届きました!!!!

ソフトヌメ側モスグリーン215ds半裁1.7mm
横にいるのは小学4年のムスメ。
ムスメが小さいことは否定できないけど、デカい革・・・

オークションで手に入れた革は想像以上の良品

こんな大きな革を扱うのは初めてです。普通に買ったらいくらぐらいするんでしょうか。
たぶん、半額ぐらいで買えたんだと思っています。
でも、出品している人の情報を見ると、東京にあるれっきとした革屋さんでした。通常では売れないものをオークションに出しているのかと思いましたが、

そんなに目立つキズもないし、色ムラがあるようにも思えないし・・・
ん?確かに背中側がうっすら日焼け?か何かで変色してるのかなぁ?
んーーーー????(゚Д゚≡゚Д゚)?

というぐらい、僕にとっては良品でした。
しいて言えば、ビジネス用のバッグを作るにしては、やわらか素材だったかも。ホンマにソフトです。普通にトートバッグ作る、と考えると問題はなさそうですが。

ここからさらに構成を考える

さて、革を手にしてみると、今までおぼろげな妄想だったものが、少しイメージできてきます。思ったよりやわらかい素材なので、芯材を入れることを考えてみた方がいいな。
内側のポケットなどは加工しやすそうだな。などなど。

それより、どんなカバンを作るかの方が大切です。
何度か作品を作るたびに、失敗を重ねて気がついたことがあります。その失敗の多くは型紙の段階ですでに気がつけたハズのことも多かったり。
今回は型紙を起こすまでの、アイデアスケッチをしっかりしたいのと、型紙から実際に制作までに、もう1回検証などを行いたく思っています。

いろいろ考えたものとしては、
  • 通勤用カバンに使えるもの
  • 肩かけヒモは必須(基本、手ぶらでいたい人なんです)
  • 13inchノートパソコンが入ること
  • お弁当用カバンを別に持っていたが、一緒に入れてしまいたい(要は手ぶらになりたいんです)
  • ポケットは必須。爪切り・ライター・タバコ・キーケース・ペン・いざの時用メモ帳・ポケットティッシュなどを格納する必要あり。
  • ちょっと濡れた折りたたみ傘を入れられるスペースなんぞ作れないだろうか。
考えた結果、悩んでることは、
  • 肩掛けヒモつけるのに、トートバッグぐらいのヒモもつけるの???手さげ用取っ手の方がよくね?
  • 今のお弁当箱入れられるようにしたら、底マチは普通の1.5倍ぐらいに広がってカッコ悪くね?
  • 思った以上のやわらか素材であることをどうする?
  • ポケットを本体内側につくるか、本体外側のサイドポケットとしてつくるか。はたまたバッグインバッグみたいにしてしまうか!?右図はまさにバッグインバッグ
  • カバンやポケットの内側ってどうする?ピックスウェードや布を貼る?
  • 縫い糸は何色にしよう?モスグリーンに黄色はいい感じだけど、カジュアル過ぎない?黒はベタすぎ?合うとも思わへんし・・・生成りか?生成りなのか?
いろいろ考えることはありますが、
一番楽しいときでもありますっ!!⊂(`・ω・´)⊃バッ

では、もうしばらく一人で楽しませていただきます。(次号へつづく)

2015年8月25日火曜日

型紙なしのお気楽革細工(Macbook Airカバー編・1)

2014年の年末からいろんなものを革で作ってきました。
手帳カバーキーケースキーホルダー2つ折り財布カバン、などなど。

型紙を作って、型紙を切り抜き、革に当ててまた裁断・・・
そういう工程が大事だってのはわかっていますが、ちょっと飽きてきた・・・
なんというか、自分が作りたいと思った本能のままに切るっ、縫うっ、なんとかするっ!みたいなノリ?型紙もいるけど、こうやっちゃえ!みたいなノリ?
文章ではよく説明できないので、とにかく作り出します。


まずは、以前レザークラフト材料専門店Good Leatherさんで買った、革のハギレ大アソートの革を引っ張り出します。
そして、Macbook Airをちょっと包んでみて、革が足りると確認したらおもむろに、よさげな長さで切ります!


そして、本体表側にこの作品のエンブレムともいえる、Appleマークを作ります。
今まで溜め込んでいた、Appleシール(Appleの製品を買うとついてきます)を革に貼り付けて、その形通りに切り抜きます。
そして、裏から白い革を貼り付けて縫い穴を空けていきます。これ、知らない人からすると非常に驚かれます。



  • なんで、そんなキレイなリンゴマークができるの!?
    →Appleマークのシールを持ってたから。
  • なんでそんな形通りの縫い目をしかも等間隔で縫えるの!?
    →菱目打ちといって、等間隔に穴を空ける道具があるんです。
  • でも、キレイな白いリンゴですね。
    →裏から貼ってる白い革はめっちゃ適当に切って貼っつけてます・・・

というわけで、完成したAppleマーク。切り抜いた方の残りは、また何かに使えるかもしれないのでとっておきます。

さて、次号からいよいよ本体を組み立てていきます!

2015年8月23日日曜日

ハワワワワワ!オークションで革(半裁)を買ってもた!(ビジネス用2Wayバッグ編!?・0)

すいません、僕が落札しました・・・

やってしまいました。ヤフオクに手を染めてしまいました・・・
というのも、この夏休みで職場に行くのに使えるバッグを作りたいな。と考えています。
もう夏休み終わるけど(`・ω・´)キリッ☆

まさに、こんなの。
出典:http://www.aeonmall.co.jp/item/21719
5年ほど使い続けた、3,000円ほどのイオンで買った、ごくごく一般的なビジネスバッグ。(右写真みたいなの)
そのベルトを釣っている部分がもうボロボロで、いつ切れるかわからない状態。下手すると、PCを入れているときに落ちる可能性も。

よし、いつかはブリーフケースなるものを作ろう。と思っていましたが、それより先にもう少しカジュアルなものがいいな。と考えていたら2wayバッグに行き着きました。

そんなカバンで、内・外のポケットやベルト、補強箇所には2枚にするなどいろいろ想像するだけでも、今までとは違う大きな革では作れません。
ハギレでは、もうアカンのですよ(´・ω・`)ショボン

ということで、思い切って「半裁(牛さん1頭分を半分にしたもの)」なるものを買うことに。
しかし、普通に買うと15,000円〜25,000円ほどにもなります。
(参考:Googleショッピング検索 革 半裁
なんとか少しでも安く手に入らないかなと、ふと見てみたのがヤフオク。

すると、200デシ(1デシ=10cm×10cmのサイズ)以上のヌメ革が500円から入札開始で出品されているではないかっっっ!
すごいですね、世の中。いろいろ情報を得て駆使する人が、いい目を見てるんですわ。情弱ではアカンですわ。もっと、本気でいろいろ調べなアカンのですわ。はい、ポチっとなー。
と、まずは510円で入札。

オークション時に掲載されていた画像。
見る限り、めっちゃエエ革っぽい(素人目)

さすがの僕も、このままで落札なんて考えていません。
しかし、頭の中では2,000円ほどで落札して、
ウヒョー!こんないい革が普通の価格の10分の1で手に入ったわーヽ(´ー`)ノ、
んで、めっちゃかっこエエカバンが作れたわー!ヽ(´ー`)ノ
あ、縫い糸もぎょーさん(たくさんの意)こうとかんと(買っておかないとの意)アカンわーヽ(´ー`)ノ

などと妄想がぐるぐると頭を支配していきます。
で、3日間ほどの落札期間を経て、先ほど21時過ぎに落札。結果は、

9,720円!!!(#゚Д゚)!!

いや、いいんです。
普通に買うより断然安いんだから。
出品者は、元々革を取り扱っているガチの店舗。訳あり商品をオークションで出品しているようで。
落札期限5分前以降に、再入札されるとさらに5分期限が延長されて、延長されるたびにハラハラヒヤヒヤしてましたけど。

なんだろう。出品者や価格に対してじゃなくて、
変な妄想でニヤニヤしていた、自分に腹立たしい気分・・・(´・ω・`)

何はともあれ、今までにない大きな革が手に入りました。
いや、まだ手元にはないんだけど。
届いたら、革のレポートから始めましょうかね。ではでは。

2015年8月18日火曜日

芯通しタンニンなめし革ティーポで作ってみた(iPhoneケース縦型・完結編)


前回のパッチワークかばんで、1ヶ月以上「赤」な革を触り続けていたので、気分を変えたくなりました。
それも、赤の補色(反対色)となる




で!!

と、東急ハンズ(職場からの帰りで寄りやすいんです)に立ち寄って、革や道具を物色・・・

そこで出会ったのが「ティーポ」という革でした。
パッチワークかばんでは自分で革を染めましたが、これはすでに染色されています。
しかも、ヌメ革のようにコシもあるし、銀面が滑らか。
何より色がキレイでした。自分で染めるとどうしてもムラができてしまいます。それはそれで味なんですが、今回はそうじゃないものに触れてみたかったんです。

で、一目惚れのようにティーポの緑色を買いました。
後で調べたんですが、ティーポというのは商品名のようですね。でも、これを作っているメーカーさん?タンナーさん?の情報が見当たらないんです。


そうそう、もうひとつ買ったものがあるんです。それは、「へり落とし」。
簡単に言うと、コバ(革の裁断面)の角(へり)を削るための工具です。
構造上、そのためにしか使えなさそうです。最初は、その存在意義がわかりませんでした。だって、今までヘリはヤスリで削って、さらにコバ磨きのときに自分の爪でグイグイ押しながら「ヘリを潰す」ようにして、角を落としていました。

でも、道具があるんやったら一度使ってみたろかと。

使ってみましたが、正直、うまく使えないのでキレイにヘリが落とせませんでした。
何かの機会にまた使ってみます・・・(´・ω・`)ショボン
しかし、ヘリ落としをしていて、あることに気がつきました。

あれ?革を削っても、中まで緑やん・・・

おい、革を裁ったときに気がつけよ!!
というか、それが「ティーポ」の最大の特徴「芯通し(中心まで染色が行き渡っている)」やろ!ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛ガッ∑(ノ`Д´)ノ
と当時の僕に言いたい。

そんなこんなで、いつものように、
革を裁って、
磨いて、
縫って、
また磨いて完成。エラくすっ飛ばしたのは、そんなに目新しいこともしてないからです。
しいて言えば、穴をくり抜くのに革包丁ではデカすぎるし、カッターがまた刃が悪いのか切りにくかったです。
そうそう、スマホケースは100円ショップで買ったものを革にゴムのりでくっつけただけです。取れないか、ちょっと心配です。

2015年8月13日木曜日

あとはひたすら縫うのみ!(端革で作るパッチワークかばん5:完結編)


はい、夏休みも突入し、いったいあのカバンはいつできるのか!?とお怒りのみなさま、やっとこさ完結編でございます。
上の写真が完成品でございます。

長かった・・・。
カバン作るのも、
ブログ書くのも。(´・ω・`)

カバン本体とかぶせだけで、19のパーツに分かれているがゆえに、
一部はのぞくけど、1枚1枚コバも磨かないとアカンは、
バラバラのパーツをつなぎ合わせるために、ぎょーさん(関西弁でたくさんの意)縫わんとアカンはで、何度心が折れたことか・・・・


バラバラだったパーツをこんな感じでつなぎ合わせていきます。
箱の展開図を組み立てていく感じですね。

ちなみに、裏から見るとこんな感じです。


要は、革の裏から当て革をつけて縫っていくわけなんです。
これが大変!展開図(つまり平面)であったときは、根性でひたすら縫えばよかったのですが、立体にした途端、縫いにくいのなんのって。
これ、プロの方にどこの順番で縫えば一番ラクだったのか聞いてみたいです。ホンマ。


当て布だらけでぶっさいくな上、カバンに手をつっこんだら感触が悪いので内布をつけています。初めてカバンをつくるわりに、この辺はちゃんと考えてみました。
しかし、ここを縫うのにどうやって菱目を打てばエエねん!!!!!
今となれば「菱ぎり」なるもので、穴を開ければよかったんですが、そんな知識もない中の作業。そんなときも、ヤツが手を差し伸べてくれました。


そう、国語辞典!!

めっちゃちょうどいい高さやし、ほどほどのクッションになってくれるので菱目打ちの音も軽減してくれるしで、サイコーでゴキゲンなヤツでした。
この工程が終わってすぐに、菱ぎりを買いに行ったけど。


ともかく、内布を縫いこんでようやく完成。内布のピッタリ加減に、すべての苦労が報われた気がしました。
あ、ベルトのことを忘れていましたが、なんなく取り付けられて完成です。


気がつきましたか?
正面の丸いポッチのような革がまだ縫えていなかったんです。
数日、気がつかずこのままでしたwww

ちなみに、このカバン。出張のときに、財布など小物入れとして持って行きました。
徳島のコンビニで買い物をした際に、主婦であろう店員さんが
「あれ?これ手縫いで作られたんですか?すごくいいですね!」
と褒めてくれました。メッチャてれてれしながらコンビニを後にしましたとさ。

この作品にはいっぱい反省点がありましたねー。
いや、反省点より新しく学んだことがいっぱいでした。

  1. 箱など立体物を作るのは、ちょっと勝手が違う
  2. 何より組み立てる(縫い合わせる)順番をちゃんと考えないと作られない
  3. 菱ぎりいるわー。超いるわー
  4. 意外に革を染めるのは難しくない(素人趣味レベルでは)
  5. 面倒だけど、ロウ引き糸じゃない方が僕は好き
などなど。次の作品をお楽しみに。

2015年7月5日日曜日

革のお手入れをやってみました

左が保革クリームを塗ったところ。こんだけ色が変わりますね。

はい、パッチワークかばんはちょっと置いといて、今日は久々に靴磨きをやってみました。道具はおやじから譲ってもらったものがあるんですが、半年に一回磨くか磨かないかぐらいしかやっていません。

今日はたまたま、新しい靴を買った時に店員さんから、せめて防水スプレーをするだけでも汚れがつきにくくなるのでいいですよ。と勧められたのがきっかけで、じゃぁせっかくだから靴磨きもやろうかと。

ビフォー

アフター
正直、靴磨きに関してあんまり詳細には書きません。別にやり方をネットで調べて、丁寧に行っているわけでないです。汚れをぞうきんで拭いて、クリーム塗って、ブラシでシャカシャカする程度です。
その「クリーム塗って」の部分を、東急ハンズで買ってきた「保革クリーム」なるものを塗ってみました。

一番上の写真が、そのビフォーアフターです。
自分自身、写真では伝わりきらーーーーん!!!!と思っていますが、本当に手入れする前の革靴って「おうど色」って感じだったんです。もう、革が干からびて
「すんません、もう僕死にます・・・
(´・ω・`)ショボン」

っていうぐらい、色が変わっていたんです。

それが「保革クリーム」を塗った途端、色が濃く
「ふぉおおおおおお!!!!!蘇るンゴーーーーー!!!!
(`・ω・´)キリッ☆」

ってぐらい、色が変わっていくんです。ちょっと多めにクリームがついてしまったところがまだらになるぐらいに。それだけ、飢えていたんでしょうか(´・ω・`)

ま、本当にこの茶色が蘇ったことを意味しているのか、単純に油脂が革に浸透したための変色なのかはわかりません。しかし、ちょっと手入れもせずにこき使い過ぎたかな。と反省した次第であります。

2015年6月28日日曜日

ベルトも自分で作ってしまおう!(端革で作るパッチワークかばん4)

えらく久々の更新です。
この時期1年間で2番目に忙しい時期でして、長らくお休み自体もなく、ようやく26連勤を果たしたところです。

さて、革に色もいい感じで染められ、コバも磨けました。カバン本体のパーツだけで、23のパーツがあります。
パッチワークで作るって大変ですね。早く縫いたいのにパーツが揃わないと前に進みません(´・ω・`)

そこで、時々革を縫う作業を行って気晴らしをしています。
そのひとつが、右のベルトを通すためのパーツです。別に特殊なことはなく、角カンに革を通して側面に縫うだけ。
ちょっと不安になったのが、これ、さらにベルトも通すんだよね。革が分厚すぎて通せないってことはないかな。と。確認してから、角カンを買えよと。

苦戦したのは、3mm×3枚の革を縫うのに、菱目打ちをしっかり打たないと目が開かない点。そして、針をブッスリ刺しているうちに、1本ポッキリ折れました。なかなか通らない・・・

こんどは、ベルトです。
ベルト用の革を東急ハンズに見に行ったのですが、その革だけで3,000〜4,000円ほどするんですね・・・。
たぶん、丈夫な場所の革だからでしょうか。そもそも、この端革アソートだけで1,500円なので、僕にはずいぶん割高に思えました。
とはいえ、ベルトがないとカバンにならないし。そこで浮かんだのが

自作でつくっちゃえ!

でした。もともとカバン自体もパッチワークなので、ベルトもパッチワークになってもええやんか?
というわけで細く切った革を縫いつないでいきます。


で、完成したベルト。クロス縫いに挑戦や!とか思ってたらなんか失敗してへんな縫い目になりましたが、これはこれでオシャレな気がせんでもないこともないけど、エエや。(=゚ω゚)ノ
本当は縫い目が ×××× になるハズが、 × | × になってマス・・・。
ちなみに、今回のカバン作りの縫い目は、裏から見ると大変汚い(´・ω・`)
ま、初めての大作なのでとにかく完成すればええかと。

次回から、本体を縫い合わせていきます。というか、もうとっくに完成しているんだけど。

2015年4月20日月曜日

布のお裁縫もやるんです。(端革で作るパッチワークかばん3)


今回の端革でつくるカバンは、初めてのことだらけ。前回の染色もそうですが、今回はお裁縫です。お裁縫なんて、小学校の時に家庭科の時間にエプロンを作ったのが最後。いや、ボタンぐらいは自分でつけるけど。

ましてや、自分が作ろうとするカバンに内布を張ろうなんて、普通に生活していて思いつかんやろ。
内布なんてものを知ったのも、愛読書「手縫いでつくる革のカバン」に応用編なんて紹介されていたのを見てから。確かに、床処理をした革の内側はベトベトとは言わないけど、ちょっと手触りが悪い気もします。

そんなわけで、布を買ってきました。布の種類はよくわかっていません。どうやら帆布っていうそうです。中学生の時に、厚手の帆布でできた通学カバンだったのを覚えていたので、「帆布=丈夫」というイメージだけで選びました。


最初の写真のように、鉛筆で線を引き、おもむろに裁ちます。どうせ裏返すので、鉛筆でガッツリ線を引いていますwww
もちろん、ハンドクラフトであることを曲げたくないので、ミシンは使いません。ちょうど、ムスコが小学5年生で家庭科の授業があるらしく、半返し縫いだか本返し縫いだかを教えてもらい思い出しながら縫いました。


そうやって、染色した革を乾かす間に、内布が完成!
カバンが四角いので、そんなに高度な技術を必要とせずピッタリサイズに縫うだけです。
でも、2回ほどブッスリ指に針を刺しました・・・(´・ε・`;)

次はベルトを作っていきますよー!

2015年4月11日土曜日

その後のキーホルダー「レクターくん」

革製品の特徴といえば「経年変化」というやつです。
革は長く使っていると、光に当たったり水分を吸収したり、ポテチを取った手の脂がついたりと、様々な要因で革の様子が変化していきます。

Google画像検索「経年変化」

特に牛ヌメ革は、肌色の革が飴色に変わってツヤが出てよい味を出すようになります。
で、経年というほどではないのですが、前に作ったキーホルダーがヌメ革で作ったものなので、どう変化したか見てみましょう。


写真を少し加工しているので、ちょっとよさげな色合いになっていますが、
それより!!

そばかすができてまんがな!!!

キーホルダーの金具があたるのでしょうか、ちょうど目の下に痕がついてそばかすみたいになっちゃってます。
こ、これも経年変化のひとつですね・・・

2015年4月7日火曜日

初めての染色で、いろんな道具をオシャカに。(端革で作るパッチワークかばん2)


さて、今回のショルダーカバン制作で初めて行うのが「染色」です。
専門学生の時、髪の毛を金髪にしたときもなんだかドキドキしましたが、今回もドキドキしました。人間の本能なのでしょうか。

今回利用したのは、写真に写っている「クラフト染料・赤」です。
これ以外にも、塗るためのハケやいらない(と思われる)お皿、(絶対いらないハズがない)計量カップ、(最近使っているところを見たことがない)ゴム手袋、(実家から取り寄せた)古新聞などです。
基本的に、染料を行うと使った道具などは基本的にオシャカですね。計量カップを洗って戻そうとしたらムスコに怒られました。

肌色のヌメ革が真っ赤に。
ちなみに、色をつけるのに「染料」と「顔料」と2種類あります。
あまり意識しないのですが、そういやそうだなと思いましたので、ちょこっと書いておきます。簡単に言うと「色に染めるのが染料」「色を塗るのが顔料」って感じでしょうか。
染料は、繊維などに染み込ませて染色します。なので、金属など「染み込む」要素がないものに染色することができません。
顔料は、その表面を覆う膜を塗ることで着色します。形あるものには何にでも色をつけることができますが、剥がれます。

染色1回目
いろんな情報では、染色は1度ではできないとのこと。しかも、いきなりガッツリ染めようとするとムラが出るなど不具合が出るので、薄めて何度かにわけて染めるのがよいそうです。
まだ人の言うことを素直に聞ける初心者なので、半分ぐらいに薄めて塗ってみました。このために計量カップを使ったんですねー。染料は恐ろしいですねー。使った計量カップは未だにうっすらピンクです。牛乳をいれるといちごミルクに見えなくもないですが、飲む気が起こりません(´・ω・`)

染色2回目。色が濃く見えるのは乾いてないからだと思われ・・・
で、いくつか塗るとエアコンの下で乾かし、その間に他のパーツを塗って。と何度か繰り返し。革は生きモノですので、均質というわけにいかず、2回目でいい色に染まる素直な子もいれば、4回塗ってそこそこ染まった子もいました。表面がなんだか水を弾いている感じな子もいましたね。

また、塗っている途中で気がつきました。

  • コバ磨きをしないとダメだから、横は塗っても意味ないじゃん?
  • あれ、コバ磨きしてトコノール塗っても染まるの?
  • というか、本裁ちしてから染めた革って縮まってんじゃね?
  • つーことは、仮裁ちしてから染めて、本裁ちしてコバをやすりがけして、染色してからコバ磨きってことじゃね?
これが本当に正しい順なのかもよくわかっていませんでしたが、明らかにダメってことでもないでしょう。
驚いたのが、革の縮みでした。平均3回ぐらい、水性系染料をベトベト染み込ませるのだから、よくよく考えると縮んで当然です。ちなみに、11cmの革ですが、3mmほど縮んでいました。3mmって大したことないわー。とか思っていましたが、パッチワークカバンって各パーツの縫い目が揃わないと、メッチャ目立つんですねー。
幸い、縮んだパーツは3枚ほどでしたので、背面パーツに回すことで目立つことは避けられました。

表面を染色してから、本裁ち。コバだけ元の革の色。
そんなに奥深くまで染み込むってことはないんですね。

今回役に立ったのが、木の板×2枚。
変なところをヤスリがけすると、染めた革を削るハメに。


すべてのパーツを染め上げることができれば、最後にレザーフィックスなるもので色留めを行います。これを塗っておかないと、カバンがよく擦れる服に色がついたり、カバンの色も落ちてくる・・・気がしたので塗っておきました。
ほんのちょびっとだけ、光沢が出たような気がします。そういえば、光沢なしというタイプもあった気が。でも、そんなにテカテカにはならないのでご安心を。

レザーフィックスを塗ってからコバにトコノールを塗って磨けばいいのか、はたまたその逆なのか、未だによくわからず。違いを試すほど材料やヒマがあるわけでもないし。
ホンマ、革細工オフ会ってどこかでやってないかな。

次は、革細工なのにお裁縫に挑戦です。