さて、いよいよパーツの切り出しです。各パーツのグラデーションが合うように、なおかつできるだけ詰めて革に無駄が生じないように工夫します。ちょっとでも余った革はしおりに使うや、革ひもを追加で作ることもできそうです。まだ作ってないけど。
まずは粗断ち(大雑把に切り分けること)で切り分けをして、床面(革の裏側)をトコノールで磨きます。(床処理ってなに?)
この辺は、ほとんどの革細工でも共通ですね。
床処理ができて、トコノールが乾いた革から本断ち(図面通りに切り分けること)をします。切り分けたら、それぞれのパーツのコバ磨きを行います。
が!
コバ磨きを行う前にやるのが、「ヘリ落とし」
革の裁断面の角を削り落とします。キレイに削られると細長い革がひょろひょろーっと出来上がります。これがまた気持ちいいんです。
後、ヘリ落としをする前に念引きや縫い線を引くのは先に行った方が良さそうです。ヘリを落としてしまうと革の角にうまく当てられず、線が思っているより内側になったり、線が歪んでしまうことがあります。(念引き・ネジ念ってなに?)
縫った後のコバ磨きが重要!
革を縫うということは、今までなかった場所に糸が入るということです。つまり、その分革は膨らむわけなので、コバはボコボコになるんです。
写真は縫った後、平坦にするためヤスリがけをしたものです。
凹凸になっているのがわかると思います。ヤスリがけを行うと、当然染めた部分が剥がれるので、再度染めます。染めてはトコノールを塗って磨き、さらに細かなヤスリで磨いて染色してトコノールを塗って磨いて・・・の繰り返し。
今まで、縫ってからさらにコバを整え直すという考えがなかったのですが、これをすることで縁の手触りが断然良くなりました。面倒なんですけど。
ちなみにヤスリは、凸凹を整えるのに100均で買ったネイルケア用のヤスリを使っています。頑丈な上に、目詰まりは水で洗えば元に戻ります。その後、耐水ペーパーヤスリで600番→800番→1000番と細かくしていきます。
ツヤが出るたびに顔がニヤけてきますよ(´∀` )
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